『さぎ山』
さぎ山には、たくさんのさぎがいました。木にとまっているさぎたちは、遠くから見ると山の木に白い花が咲いているように見えました。でも、まわりの田んぼが少なくなったり、水が汚れて餌のどじょうがいなくなってしまったので、さぎたちは、さぎ山からどこかへ引っ越してしまいました。かたつむりを見つける原っぱも、かまきりの卵を見つけた土手もなくなってしまったので、さぎ山への遠足は終わりにしました。
『桶川飛行場』
さぎがいなくなってしまったさぎ山の代わりに、新しい園外保育の場所をあれこれ考えていた時、熊谷先生が、広い草原があって、虫もたくさん見つけられそうだと桶川飛行場を提案されました。期待通り、幼虫や蜘蛛の卵やあまがえるを見付けた上に、飛行場のご好意で、飛行機(セスナ機)に乗せて頂くというおまけつきまであって、年長組は大満足。とても暑い日で木陰が少ないので、セスナ機の翼の陰で横に並んでお弁当をいただいたきました。
『名栗川』
桶川飛行場への園外保育は、飛行場のご好意もあって、当初計画されたねらいは満たされていたのですが、もう一度園外保育について検討しました。年長児の園外保育の要素として望むのは、
1.「自然」の大きさを感じられるところ
2.子どもの持つ冒険心を満たしてあげられるところ
3.出来れば水辺もあるところ
熊谷園長先生が、4月から日曜日ごとに3つの要素を満たすところを探して下さり、先生達と十分な下見の結果、飯能市の名栗川に決めたのでした。
『お泊り保育』
昼間の幼稚園は、大勢のお友達や先生たちがいてにぎやかです。みなさんは、よるの幼稚園に行ったことがありますか?夜の幼稚園は、真っ暗で静かです。ちょっとこわいけど、おばけなんていません。年長組は、パジャマとコップと歯ブラシを持って、みんなで幼稚園にお泊りをしました。お布団は、お母さんが大風呂敷に包んで運んでくれました。お野菜を自分達で切って作ったカレーライス。3杯もおかわりした人もいました。夜は、お庭でキャンプファイヤーをしてから、お布団に入りました。
平成元年度 7月 年長児 栃木県「アルス自然教育園」
平成2年度 7月 年長児 千葉県「国際禅道場」
平成3年度 7月 年長児 埼玉県秩父