幼児教育は結果を追うものではなく、幼児が課題にひたむきに取り組む過程と努力する姿が望ましいことであります。
この子どもの発達の芽を伸ばす過程を大切にするのが幼児期のポイントです。何か教える、何か覚える、というような上っ面だけの知識をよしとする幼児教育は、子どもの未来に何の役にも立たぬ貧しい発想です。
子どもに豊富な経験を与え、あらゆる面の感覚を錬磨させ、のびのびと豊かな個性を伸ばしていく全人教育こそが私たちの望む保育への道です。
幼児期に必要なのは、基本的生活習慣、健康な身体づくり、知育の開発と訓練です。そして子ども達の本当の姿は、我を忘れて思い切り遊ぶことです。自分一人で、また多くの友だちと仲良く遊べる子どもは常に健康で健全です。子どもたちには、顔の数だけ個性があります。一人ひとりの子どもを見つめる、幼児教育はまずそこからスタートします。
大切な成長期に適切な環境を与え、その個性と能力を伸ばし、情操豊かな、心身共に逞しい子どもに育つように努力します。そして、この子どもたちが素晴らしい発達を見せてくれることを念願します。

先代の園長熊谷弘先生は、遊びを大切にした保育に取り組んでこられました。
その思いを受け継ぎ、西浦和幼稚園では、子ども達の生活である「遊び」を基本として、多くの事に触れたり見たり聞いたりなど、この時期に必要と考える経験を通して保育を行っています。